【Web講座】職場とキャリアの心理学~MBA講義で知るビジネスの原理原則~

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2013/12/13  (1/5ページ)

ビジネススクールで心理学?

 皆さんは社会人を対象とするビジネススクール(MBA)には、どのような科目や学びがあるとお考えでしょうか。おそらく、経営学、経済学、経営戦略、ファイナンス(財務)、アカウンティング(会計)、マーケティングなどをまず第1に思い浮かべる方が多いと思います。確かに、一般に企業活動の主要な目的が「利潤の追求」にあると考えると、この目的達成に直結する領域をまず思い浮かべるというのは当然でしょう。

 しかし、意外と見過ごされがちなのですが、MBAには実は「心理学」に関連する講義や学びも数多く存在します。例えば、早稲田大学ビジネススクールで私が担当している「組織マネジメント」や「モチベーションとキャリアマネジメント」のほか、広く人材や組織、リーダーシップなどの科目の多くは、程度の差こそあれ、心理学の考え方や研究成果が応用されています。

 実は、「心理学」を効果的な組織運営に役立てる学問は、世界的にも近年非常に注目を集めています。では、いったいどれほど関心が持たれているのでしょうか。図1は、世界で最も権威があるとされるアメリカ経営学会(Academy of Management)に登録されている世界中の会員を25の専門部会別にみたものです(会員は関心のあるいずれかの部会に登録するシステムになっています)。ここからわかるのは、モチベーションやリーダーシップなど組織の中の人々の行動を扱う「組織行動」部会の登録会員数が全部会の中で最多であるということです。

 興味深いことに、MBAでとても人気の高い経営戦略を扱う 「経営方針と戦略」部会よりも、この「組織行動」部会に登録する会員数の方が上回っているのです。この「組織行動」(organizational behavior)こそが、「心理学」を応用した効果的な組織マネジメントを考えるのに大変役立つ学問で、世界的にも大きな注目を集めているのです。

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