BCGの特訓

この記事をはてなブックマークに追加 この記事をmixiチェックに追加
印刷
2016/1/29  (1/5ページ)

 人には1人ひとり個性があるうえに、新卒にしろ、中途採用にしろ、BCG(ボストン コンサルティング グループ)のような組織ではメンバーそれぞれのバックグラウンドも多様である。入社後、経験するプロジェクトの内容・性質、クライアントの状況や組織文化、一緒に働くマネジャーやメンバーなど、経験する環境もさまざまだ。そのため、成長の過程は1人ひとり大きく異なる。

 しかし、多くのスタッフと接し、深く対話するなかでわかってきたことがある。

 個々のメンバーの背景や置かれた状況は異なるのに、成長のボトルネックをたどると、ある共通の要因が見つかることが多いのだ。そのポイントに本人が気づき、納得すれば、たいていの場合、“一皮むけ”、生き生きと伸びていく。

 育成する側としては、そうした気づきを促す手助けができれば、スタッフの成長への突破口を開くことができる。これから紹介する、BCGの人材育成における2つの方程式は、こうした経験の蓄積を通して導き出された成長・育成の大原則のようなものである。

 本連載では、2つの方程式の1つ目、「マインドセット(基本姿勢)+スキル」について述べる。まず、この方程式の背後にある、よく見られるボトルネックに対する著者らの観察と分析を紹介しよう。

 この観察と分析から浮き彫りになったのは、スキルの「使い方」、そして、何にも増して、マインドセットの重要性だった。それを踏まえ、後半では“他人の答え”で仕事をする「フォロワー」を脱し、〝自分の答え〟で仕事をする「リーダー」になるために、どんなマインドセットが必要で、どうしたらそういうマインドセットへ変えられるのかを考えていく。

 これから取り上げる現象は、コンサルティングに限らず多くの業界の組織で、育つ側、育てる側、双方の方々にとって思い当たるところがあるのではないかと思う。

>> スキルマニアの2タイプ――コレクション型・突き詰め型

<< >>
バックナンバー

この連載の一覧
著者プロフィール