ダイバーシティに挑む

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2016/3/3  (1/4ページ)

 中学生の時、父親と一緒にカンボジアを訪問した経験が1つのきっかけとなり、社会貢献活動に興味を持ち始めたクロスフィールズ副代表の松島由佳さん。コンサルティング会社を辞め、友人と2人でNPO法人を立ち上げようとした矢先、東日本大震災が襲います。創業期の苦労やこの5年間の間の変化を振り返ってもらいながら、今後の展望についても聞きました。

震災の年に法人を設立

――事業パートナーである小沼大地さんと「クロスフィールズ」を立ち上げたのは、東日本大震災が起きた年でした。

 小沼とは大学は違いますが、学生時代からの知り合いでした。2010年の秋、「TABLE FOR TWO」で一緒に活動していた仲間たちと考えた留職のアイディアが、あるビジネスプランコンテストに通ったんです。どうするかとなった時に、私と小沼が会社を辞めて起業しようということになりました。それが2011年2月から3月くらいのこと。直後に、東日本大震災が起こりました。

 ある意味では最悪のタイミングだったかもしれないんですけれど、すごく覚悟を試されたと言いますか……。不安はもちろんありました。こんな状態下でもやるのか、とか、未来なんてわからなくても本当にこれをやりたいのか、ということを自分自身に問いました。結果、2人とも「それでもやりたい」という気持ちが強いことを確認できて、2011年5月に改めて創業を決意しました。

 じつは、震災が起こる数日前には、某大手メーカーさんから感触のいい返事もいただいていたんです。「この事業はすごくいいから、上司に話してあげるよ」と。当時の私たちのレベルからすると、上司に話を通してくれるだけで決まったも同然、みたいな感覚でいたんです。本当は、それってやっと入り口に立てただけなんですけれども、当時はそんなこともわからずに、すっかり意気揚々とした気分でいました。実際には、震災でその話もすっかり立ち消えになってしまい、まさしくゼロからのスタートとなりました。

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