フォロワーシップ~困った上司にどのように関わるのか

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2016/3/7  (1/4ページ)

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「仕事を教えてくれない」で辞めていい?

 最近、会社を辞める社員、特に若手や新入社員が辞める理由を見てみると必ずと言っていいほど「仕事を教えてくれない」という理由が上位に入っています。これには、上司としては教えているつもりだけど部下からすると教え方が雑駁で良く分からないとか、上司はまだ若いのだからじっくり慣れてゆけば良いと考えているのに対して若手の方が一刻も早くスキルアップしたいと考えているなど、様々なパターンがあると思います。

 しかし、そもそも下の立場の者として肝に銘じなければならないのは、あなたの上司は会社から部下を育てろとは言われていないことです。

 そんなことはないという声がすぐにでも聞こえてきそうです。「ウチの会社では部下を育てられない管理職が多く問題視されている」「上司の役割・責任の中に『部下育成』が書かれている」「部会育成が評価項目として明確に示されている」「上司は部下育成の研修を受けさせられている」などの現実があるからです。

 それはその通りです。しかし忘れてならないのは、多くの管理職がミッション、使命として課されているのは業績の向上です。それは売り上げ、利益、原価率の低減、業務の正確さとスピードの向上など、業種や部署によって異なりますが、いずれにしても目的は業績だということです。

 つまり部下育成は業績向上という目的からすれば、そのための「手段」であるということです。ですから仮に、業績を上げるが部下を育てられない管理職と部下を育てるが業績を上げられない管理職がいた場合、会社としてどちらか一人を選ばないといけないとしたら前者が残されるということです。これは現実です。

 だから部下の立場の者は、上位者に課されている業績向上のプレッシャーを理解しなければなりません。はっきり言って、あなたの育成を考えている余裕などないのです。

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