リーダーに戦略を聞く

この記事をはてなブックマークに追加 この記事をmixiチェックに追加
印刷
2016/3/31  (4/4ページ)

ヒントは自然界にあり

━━目的が違う2つの事業を、足の引っ張り合いにならないように並行して走らせるのはとても難しいことではありませんか。

 日本人はもともと矛盾や曖昧性を呑み込み、それらをホリスティック(総体的)に自分たちのものにしていくことに長けていると思います。これは、とかく定量的なものを重んじ、白黒はっきりさせたいアングロサクソンの文化とは大きく違う点ですが、考えようによっては、こうした文化的特性は大きな利点にもなります。

 私自身はもともと生物学の出身ですし、複雑かつ多様で、過酷な自然環境にも柔軟に対応していく生物学的な体系からインスピレーションを得て「戦略パレット」の概念を構築しました。日本文化もある意味、生物学と共通したホリスティック(総体的)なものを持っている。それをうまく活用することができれば、「戦略パレット」を利用しながら、両利きの経営へと移行していくのは、日本企業にとってそれほど難しいことではないのかもしれません。

(インタビュー・構成 / フリージャーナリスト 曲沼美恵)

<< >>
バックナンバー

この連載の一覧
著者プロフィール