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2015/11/27  (4/4ページ)

テルアビブの治安体制は完璧?

――「イスラム国(IS)」とか、日本だと、中東=治安が不安定というイメージが強いですからね。

 しかし、テルアビブは治安がいいんです。夜、子供が出歩いている姿はよく目にします。昼間は海辺のリゾート、夜はクラブで遊ぶ、美人も多いんですよ。僕は、昨年オフィスの開設準備に8割方現地にいて、この1年は1カ月おきに日本とイスラエルを行き来しています。ガザ地区とか、色んなトラブルがありました。しかし危ない目にあったことはないですね。

 「敵からのミサイルは100%打ち落とせる」と地元の人はそう言いますね。ミサイルが撃たれても、スマホで動画撮影したりしてますが、確かに打ち落とせていますね。やはり防衛技術は世界の最先端をいっています。もちろん宗教問題とか、色々あるし、地域によってはリスクはありますけど。

 ただ、最近は日本のIT系企業の関係者も訪問は増えています。楽天とか、ソフトバンクとか、まもなくしたら日本の電機大手もR&Dセンターを新設すると思いますよ。

――イスラエルのベンチャーと日本企業をつなぐため、どのような試みをやっていますか。

 ハッカソンを取り入れています。例えばトヨタ自動車や村田製作所の新サービスを開発しようとか、そんな試みです。1チーム5人ぐらいで10チームが競ってBtoCのサービスをつくろうとか、そういうところから始めています。

 日本で大型イベントも開催します。12月4日に東京・六本木のドコモベンチャーズオフィスで、イスラエルのスタートアップを約20社ほどを招き、カンファレンスを行います。当日はフィンテック、AI、IoT、サイバーセキュリティなど様々なスタートアップに加え、イスラエルの著名エンジェル投資家までもが東京へやってきます。約200~300名規模で、六本木のドコモベンチャーズオフィスにて開催予定です。

――サムライインキュベートの投資先の企業は今何社ですか。

 イスラエル企業17社と米国企業1社、あと83社は日本のベンチャーですから、全部で101社になります。ファンドの規模は15億円ぐらいです。このうち5社ぐらいはIPOを予定しています。だいたい50%は会社価値を高めて売却、それ以外はまだこれからですね。今後も両国を行き交い、ITからバイオやアグリビジネス領域までにらみつつ、ベンチャー企業の支援をやっていきます。

榊原氏の略歴

 1974年生まれ、関西大学卒。大手医療機器メーカーを経て00年アクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)入社。08年にIT起業家の育成支援をするサムライインキュベートを創業。

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